生命保険信託とは、信託銀行等が生命保険の保険金受取人となり、万が一の時に、受け取った保険金を生前に定めたご親族等に、あらかじめ決められた方法でお支払いする、極めて自由度の高い財産移転の方法です。
1. 生命保険信託とは
生命保険信託は、｢生命保険｣と｢信託｣のコラボレーションにより、親族の将来の経済的生活の安心や社会貢献などの願いを実現して開発されたサービスです。
仕組みは下図の通りです。
2. 生命保険信託のメリットと活用法
（１）生命保険信託を活用するメリット
- 生命保険金を保険会社が管理することにより、長期に亘り財産が安全に守られる
- 受益者が受取方法を変えられないので、委託者の意志の通りに財産を渡すことができる。
- 受益者を、第1受益者から第3受益者まで設定できるので、万一、第1受益者が亡くなっていた場合は第2受益者、第2受益者も亡くなっていた場合は第3受益者というように、遺言ではできない連続受益が可能となる。
- 信託内容を「生前であれば」何度でも変更でき、不要になれば信託契約のみ解約することもできる。
極めて自由度の高い運用が可能になります。
（２）このようなご要望をお持ちの方にお薦めします
- 幼い子供のための生命保険金を保全しながら、子供の学費として必要な時期に必要な支払いができないだろうか・・・。
- 障害を負って財産管理ができない親族のために、生命保険を管理しながら、生活費や療養費の支払いを定期的にあるいは随時に行ってほしいのだが・・・。
- 生命保険金の使い方について自分が信頼する者を指図権者として指定するので、その者と協議しながら、親族のために効果的に財産を交付してほしい。
- 生命保険で社会貢献がしたい。自分が選んだ公益団体や学校法人に生命保険を一定期間分割して寄付してほしい。
- 親族に分割交付した生命保険金が親族の死亡で残ったら、その残金を自分が指定する公益法人に寄付したいのだが・・・。
みのり相続遺言相談室では遺言書の作成・生前対策といった事前対策から、遺言書の作成・相続手続・相続税申告といった事後のサポートまで、相続手続全般のサポートを行っておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。