リスクへの準備

人生100年時代と言われる中で、歳をとるに連れて認知症や痴ほう、判断能力の欠如のリスクは高まって行きます。
そこで残された家族に迷惑をかけないため、または自分の意志がはっきりしているうちに、その意思を子孫に正しく伝えるため、信託や成年後見を活用したリスク対策も検討しましょう。

成年後見
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万一、知的障害・精神障害・認知症など判断能力が衰えてしまった場合、判断能力のないまま、不利益な契約等を結んでしまうと大変なことになります。そこで、「ひとりで決めることに不安のある方々」を法的に保護し、その方の財産を不当な契約などから守ることができる制度が成年後見制度です。

信託
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信託とは、「自分の大切な財産を信頼できる方(受託者)に託し、自分が決めた目的に基づいて、自分或いは自分以外の人のために管理・運用してもらう制度のこと」を言います。

財産権は自分(委託者)で保有しながら、受託者が管理処分できるため、将来、認知症等で判断能力が不十分となっても、自らの意志に従って財産を処分することができます。

生命保険信託
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生命保険信託とは、信託銀行等が生命保険の保険金受取人となり、万が一の時に、受け取った保険金を生前に定めたご親族等に、あらかじめ決められた方法でお支払いする、極めて自由度の高い財産移転の方法です。

リバースモーゲージ
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リバースモーゲージとは、高齢者又はシニアの方が、居住する住宅や土地など不動産を担保として、一括または年金の形で、定期的に融資を受け取り、受けた融資は利用者の死亡・転居・相続などによって、契約が終了した時に、担保不動産を処分することで、元利一括で返済する制度です。